「フフフ。雷斗くん、お口を閉じよっか。恐ろしいことはしないよ。ちらつかせるだけで効果ありだし」
「んがぁがが……はぁはぁ……んなぁー戒璃、俺の口を手で塞いでんじゃねー!」
「美心の前で言っていいことと悪いことの区別ぐらい、つくよね? 雷斗くんは」
「怖ぇー 俺様のこと君づけで呼んだ。しかも2回も。戒璃の笑顔が行きすぎてて、マジ怖ぇー」
普段の強気モンスターはどこえやら。
雷斗さんはブルブルと金髪を揺らしている。
戒璃くんが地球を……ドカ……食い?
……まさかね。
視線をスーっとずらした戒璃くん。
「これであなたはおしまいだ! 今までオークションで売り飛ばしたオメガを全員、解放してください!」
凍り付きそうなほど冷酷な目で、オーナーを睨みつけたけれど。
「俺は悪いことなんかしてない。金持ちアルファの希望どうり、オメガを用意してやってただけだ」
オーナーは、証拠が揃ってるにも関わらず罪を認めない。
「悪いのは俺をそそのかした、金持ちアルファたちなんだ!」
他人に罪を擦り付け、ドアに向かって走り出してしまった。



