α様は毒甘な恋がしたい



「俺の予想通り。オメガ愛護の国々が国際機関を使って、わが国のオメガ犯罪にメスを入れ出したようだ」

「は? 動くの早くね? もしかして戒璃、外国の動きまで予測して、祈にオメガオークションの生配信をさせたんじゃないだろうな?」

「雷斗は勘が鋭いね。正~解!」

「マジかよ?」


「ここに向かう途中、オメガ差別に眉をしかめる国々のトップに伝えておいたんだ。オメガ差別が横行している我が国に、制裁を加えて欲しいって」

「うわっ! 戒ちゃん、やることエグッっ!」

「それくらいしないと、オメガを劣等種と思っている国民の善悪判断は変わらないんだよ」


「戒璃の言う通りですが……外交問題から戦に発展したらどうするんですか? 他国を絡めることは、もう少し慎重に……」

「ちゃんと世界情勢や関係性を踏まえて、国を選んだ」

「そうかもしれませんが……」

「たとえ国同士で一戦交えそうになっても、大丈夫。俺は両国を鎮めるための、有効な武器を持っているからね」

「まさか戒璃……地球を……ドカ……」