α様は毒甘な恋がしたい


 私の名前も顔も住所ですら、ネットにアップされそう。

 団結した56ビューファンから、一斉攻撃を食らっちゃいそう。



 ひぃえぇぇ!

 恐ろしすぎて、想像することすら無理! 

 メンタル折れちゃう、ボキボキって。



「あっあの……これはその……」

「さっき女子高生が男性に抱きしめられながら噴水に落ちたけど。ライト様とこの子だったってことだよね?」



 そっそうなんですけど……

 事実なんですけど……



 私は被害者で。

 雷斗さんが大人気アイドルだってことも、噴水の中で知ったんです。

 本当なんです。



 できる限り顔を隠したくて、濡れた長い横髪を顔の前に集める。

 恐怖で体が震えてることに、雷斗さんは気づいてくれたみたい。



「嫌って言ってたよな、悪目立ちすんの。ごめんな」



 私だけに聞こえるように懺悔をこぼすと

 多くの視線から隠すように、私の前に立ってくれたんだ。