α様は毒甘な恋がしたい



「この双子たちがカッコつけたいみたいだったから、ちょっとだけなら待ってあげてもいっかなって思ったけど。ちょっとで終わんないじゃん。待ちきれなくて、イラついて、出てきちゃったじゃん」


 愛らしいほっぺをプクっと膨らませ

「ねぇ双子アイドル、キミたちって空気読めないの? 周り見れないの?」

 美少女顔のまま、かなり濃い毒を吐き捨てている。


「んだと、89盗のお姫様ドラムめが」

「目つき悪わる、金髪アイドルは黙ってて」

「オマエなぁ!」


「それよりも美心ちゃん。いのりんから聞いたよ。ハルヒなんでしょ? 僕のこと覚えてる?」

「えっ?」

「孝くんって呼んでくれてたじゃん、前世で」


 もしかして……ツチノコの?

 フォルムが違いすぎて「あの孝くんなんだ!」って、ならないよ。


「なんでまたオメガなんかに生まれ変わったの? ツチノコになりたいって言ってくれたでしょ。そうすれば前世みたいにアルファに売られちゃうことは……なかった…のに…」