「嘘でしょ? こんな田舎に?」
「本物、めっちゃカッコいいんですけど!」
うっ、みんなに注目されてるし。
「ってか肩抱かれてる子、誰?」
「もしかして雷斗くんの彼女かな?」
やめてください、勘違いですから!
「彼女なんてイヤぁぁぁ! 大ファンなのにぃぃぃ!」
涙混じりの悲鳴に戸惑った私は、火事場のバカ力を発揮。
絡んでいた雷斗さんの腕をつかみあげ、彼から距離を取ることに成功しました。
……けれども。
マズいよ、ピンチなんだって。
噴水の周りに集まった20人くらいの人たちが、好意的ではない視線を私に飛ばしてくるんだよ。
このご時世、三種の神器の一つがスマホ。
カメラ機能に加え、動画撮影機もバッチリの優れもの。
この状態を写真に撮られ……
大スクープ!
ありえないほど噴出した噴水の中、大人気アイドルとJKが二人きり!
そんな情報が世に広まってしまったら……



