α様は毒甘な恋がしたい



「水が止まったのって……偶然……ですよね?」

「ちげーし」



 即レスで断言されちゃった。

 あっ、そういうことですか。



「雷斗さんって天才マジシャンなんですね。こんな大がかりなイリュージョンの仕掛けは、どこにあるのかな? アハハ……」



 なんてキョロキョロしてみたものの……



「天才って言われて、悪い気はしねーな。電気系統をいじるのは、俺様の得意分野」



 両手ピースの金髪ワイルドアイドルに、どや顔を飛ばされてしまいました。



 そうですか。

 高3って言ってたし、工学科の高校に通っているんですね。

 アイドルと学業の両立、頑張ってください。

 それでは……



「おい、噴水止まったからって逃げようとすんな」



 ……っ、バレた。

 人間わざとは思えないことがおこったせいで、ちょっと気が動転してしまいました。



 ここにいなきゃダメだった。

 戒璃(かいり)くんとの関係を暴露されたら、私も困るわけだし。