あっ!
雷斗先輩と風弥先輩に、お礼を伝え忘れていたんだった!
「この前は、私を心配して教室まで様子を見に来てくれてありがとうございました」
慌てて頭を下げた私に降ってきた、クスクスと楽しそうに跳ねる笑い声。
なぜ笑われているのかわからなくて、戸惑いながら視線を上げる。
「同じ学園の生徒を見舞うのは、人として当然ですよ。ねっ、雷斗」
「ああ。なんなら俺様達が、美心専属のメンタルドクターになってやろうか?」
「メッ、メンタルドクターですか?」
しかも専属?
世界中にいる56ビューファンに、睨まれちゃうこと間違いなし!
敵にまわすと怖いので、ご遠慮いたします。
なんて真剣に考えちゃいましたが……
私の緊張を解こうと、ジョークを飛ばしてくれたんですよね。
ノリのいい返しができなくてごめんなさい。



