α様は毒甘な恋がしたい


 自分のふがいなさが許せなくて、僕は屋根瓦に頭を打ちつけた。

 頭が壊れそうなくらい痛くても、何度も何度も。


 今思えば、サインだらけだったじゃないか。

 虐待されていたハルヒが、見違えるほど綺麗な格好をしていたことだって。

 泣き虫のハルヒが、身をよじりながら笑い続けていたことだって。


 クソ、クソ!

 なんだよ、僕たちのためって!


 いままでずっと、ハルヒはオメガ差別にあってきたんでしょ!

 長時間労働をさせられて、棒で叩かれて、顔をはたかれて

 辛く苦しい日々に、耐え忍んできたんでしょ!


 なんでわからないの!

 誰よりも幸せになる権利があるのは、ハルヒなんだよ!

 今まで不幸だった分、たくさんの幸せがハルヒに降り注がなきゃ不公平すぎるでしょ!