人間の集落に行かなきゃと里を出てしばらくニョロった先、確かに立っていた。
僕たちの里を囲むように建てられた、木製の柵が。
他にも変だなとも思っていたんだ。
ハルヒと最後に会った少し前から、僕らの里で人間を見かけなくなったから。
人間たちの気まぐれで、どうせすぐ僕らの村を荒らしにやってくるんだろうと警戒はしていけど……
そういうことだったんだ!
ハルヒ。
キミが僕たちを守ってくれていたんだね!
クソっ!
悔しさが湧き上がり、僕は空を仰ぐ。
最後にハルヒと会ったあの日、なんで俺はザワついた違和感をスルーしてしまったんだろう。



