心臓にナイフがぶっささったような激痛が走る。
現実だとは思えなくて、思いたくなくて、置物のように固まることしかできなくて。
品定めするかのように鼻の下を伸ばす客の気持ち悪い声が耳に届き、さらに心臓をえぐられてしまった。
「オメガ専門店、いっつも繁盛してるよな」
……オメガ……専門店?
「オマエは、どのオメガを買うか決まったか??」
「大金はたいて俺たちアルファの快楽道具を買うんだから、癒し系で夜に尽くしてくれる子がいいよな」
……今、なんて言った?
夜?
ここにいるオメガは、アルファたちの快楽道具として売られていくのか?
「ほんと、オメガに生まれなくてよかったよ」
「子供の頃は奴隷扱い。熟れてきたらアルファのオモチャって」
「俺がオメガだったら自害してるわ、間違いなく」



