α様は毒甘な恋がしたい



 まぁ僕たちは隠れる天才。

 人が近づいてきたら、穴の中にスポッと隠れればいいし。

 土や木に擬態するのも得意。

 だから仲間が捕まることはなかったけれど……


 僕には全ての人間が、平穏な生活を脅かす侵略者に見えていて

 『人間なんて、今すぐ滅んでくれ!』

 何度、満天の星空に願ったことか。



 でもある日、気がついた。

 僕の考えは間違っていたと。


 【人間は絶対悪】

 そう思い込んでいたが、1人だけいたんだ。


 僕らツチノコを見つけても、誰にもバラさず。

 大好きだと微笑み、僕たちを大事にしてくれる。

 心優しい女の子が。



 年齢は今の僕と変わらないくらいかな?

 16、17歳くらいだったと思う。