α様は毒甘な恋がしたい


「僕といのりんで協力して、全力でオメガちゃんの心を守ろうね」

「任せておいて。私は聖女なの。人の心を救うのはお手のものよ」


「エセ聖女のくせに」

「さっきは有能聖女って言ってくれなかった?」

「もう忘れた。記憶するの、めんどいから」


「記憶が苦手なんて想像できる! ツチノコちゃんって、脳が小さそうだし~」


 っ、んな!

「今、確実にバカにされた! 僕のこともツチノコのことも!」

「ふくらますなら、ほっぺよりお腹にしたら? そしたら前世がツチノコだって認めてあげる」

「くっそー!! いのりん!! だからぁぁぁ!!」


「あっ、チャイムが鳴ってるわ。戒璃たちが来る前に、隠しカメラの最終チェックをしておかなくちゃ」

「うわっ、急いで急いで、カメラ大事、一番大事! 生配信ができなかったら、僕たちの計画が失敗に終わっちゃう!」


「孝里は暗幕を閉めておいて。客席からステージが見えないように」

「ラジャー!」