「その前に僕に怒鳴らせて。世界中の人を責めたくてたまらないんだから!」
「孝里、どんなふうに訴えるつもり?」
「ざまーみろ! キミたちアルファもベータも、劣等種だって見下してきたオメガに負けたんだよ! もう二度と、オメガをバカにするな! オメガ様って敬え! 大事にしろ! すれ違ったら敬礼しろ! 人をさげすむ汚い心を洗濯して、真っ白なシャツみたいにピッカピカになってから息をしろ! それまで呼吸をとめておけ! 水の中なら許す。エラ呼吸でもしてろ! バーカバーカバーカ!って」
「バカの連発は下品」
「うるさいなぁ」
「言葉選び、もうちょっとどうにかならない?」
「いいの、いいの。僕は悪魔になりきるの!」
「瞳真ん丸な、愛くるしい悪魔だこと」
「そんでもって、僕のことを純粋な天使だと思い込んでいる、脳内お花畑の能天気星人たちの急所に、毒舌ナイフを突き刺して、グリグリえぐりまくってやるんだ!」



