α様は毒甘な恋がしたい


「裸でいいじゃん」

「全身茶色のニョロニョロさんになってオシャレを楽しめないのは、わたしイヤなの! ヘビみたいなのに、頭と背中が膨らんでる形状も、私の美学に反しちゃう」


ムカッ!


「ツチノコの存在自体を否定されたようで、はらわたが煮えくり返ってるんだけど!」

「もう、怒り顔もカワイイんだから。前世の恨みを晴らしたい孝里のお手伝いをしてあげてるんだから、ほっぺを膨らませないの! 前世の前世は、可愛い可愛いリスさんだったのかな?」

「どうせ僕は、気持ち悪い珍獣でしたよ!」

「アハハ、そこまでディスってないんだけどなぁ」


「出会ったとき、いのりんは僕に言ってくれたじゃんか。私たちは同士だから、力を合わせて、いつの日か世界中にいるオメガを救おうねって」

「覚えているわ。覚悟を確かめ合うために、お互いのお腹にグーパンを食い込ませたのよね」

「僕たち両方とも非力だったから、全然痛くなかったけどね」