「もう孝里、学園内で毒舌お姫様になりきっちゃダメ! 誰に見られているかわからないんだから!」
「いいもん。今日の転入生歓迎ライブをハチャメチャにして、復讐を成功させたら、僕は前世のように人と関わらない生活をするつもりだし」
「そんなに良かった? 土の中」
人間の心の醜さとは、無縁の生活だよ。
「快適じゃない理由を探す方が難しいよ」
「ツチノコかぁ。私はパス。絶対にパス。生まれ変わっても、ご遠慮したいわね」
「いのりんは前世の記憶がないから、そんなことが言えるんだ!」
「両手をあげて眉毛も吊り上げて、声まで張り上げないで。耳痛いー」
「生まれ変わる前はツチノコだった僕に、絶対にケンカ売ってる! ほんと気分悪っ!」
「だって想像してよ。手がなかったら、メイクができないじゃない」
「僕みたいに、すっぴんで勝負すれば?」
「足がなかったら、ミニのスカートがはけなくなる」



