α様は毒甘な恋がしたい



 俺の脳にまとわりついた、美心の甘美なオメガフェロモンは強力だ。

 自分のフェロモンと絡み合う高揚感で、心臓が駆け狂い、呼吸までもが乱れ咲く。


 もうろうとしてきた意識の中

 理性という、オスに必要な盾が溶かされて

 歯止めがきかなくて


「俺以外、美心の恋の瞳に映さないで」


 美心と、一刻も早く番いたい。


「美心の人生を俺に捧げてよ」


 未来永劫、絶対に誰にも渡したくないから。


「ねっ、いいでしょ?」


 甘く微笑んだ俺に


「……私で……よければ」


 戸惑いながらも、頷いてくれた美心。



 お互いの愛の血がドロドロに溶け合うような、贅沢な幸福感。

 浸りながら、俺は美心の首を噛んだ。