α様は毒甘な恋がしたい


 「何を?」

 「一生、美心を独占できる特権」

 「……っ、だから……そういう王子様発言をされると……心臓が止まりそうになるんだってば」

 「まだ、俺に骨抜きにされる覚悟はできない?」

 「それは……」

 「まぁ、返事は今じゃなくてもいいよ。俺たちを包む空気が、ベタ甘になっちゃったね。気分転換に、子供たちとシャボン玉を吹きに行こうか」

 「……されたい……です……」

 「えっ?」

 「骨抜き……」

 「それって」

 「オメガの私が、戒璃くんの隣にいていいのかなって不安になっちゃうけど……思っちゃうから……」

 「ん?」

 「来年も再来年もこの先ずーっと、クリスマスに私の隣でシャボン玉を吹いてくれるのが、戒璃くんだったらいいなって」