α様は毒甘な恋がしたい


 「わかったよ、離れてあげる。美心に嫌われたくないからね」

 「……はぁ、心臓が止まっちゃうかと思った」

 「俺に抱きしめられて、キュンキュンしてくれたんだね。嬉しいな」

 「ちっ違うってば……施設の子供たち以外に抱きしめれたの……初めてで……」

 「いるんだ」

 「えっ?」
 
 「一緒に暮らしている施設の子の中に、美心の想い人」

 「いっ、いないよ! 私以外みんな小学生だし。一番年上の子でも小3なんだから」

 「5歳しか離れてないでしょ? 心配だなぁ。今から子供たちと遊ぶの、俺も混ぜてよ」

 「もちろんいいけど」

 「あの男の子達が成長してカッコいいオスになる前に、きちんと牽制しておかなきゃね」

 「けんせい?」

 「美心に愛をささやいていいのは、俺だけだって」