α様は毒甘な恋がしたい


 「アハハ、キュン死って。極甘小説の読みすぎ。顔真っ赤になっちゃうとこ、可愛くてほんと好き」

 「ハチミツみたいな甘々な声で放たれる、王子様みたいな胸キュンセリフ……聞いていられないんだってば!」

 「心配しないで。もうすぐ快感に変わるから」

 「そんなはずは……」
 
 「俺のアルファフェロモンを吸わないと生きていられないほど、俺に堕ちてくれればいいのに」

 「かかか、戒璃くんの近くにいちゃダメだ!あっ思い出した。私、一緒にシャボン玉やろうって誘われてたんだった。行かなきゃ!」

 「子供たちとシャボン玉を吹きながら、頭の中で何回も唱えてね」

 「唱える?」
 
 「俺のことが大好きって」

 「……っ///」

 「俺ね、人を愛おしいと思ったのが初めてなんだ。美心のこと、他の男に渡したくない」

 「きゃっ! ベンチに座ったまま抱きしめないで」

 「立ってならいいの?」

 「それもダメ! 見られちゃう、施設の子供たちに」