α様は毒甘な恋がしたい


 「なんで急に、いきすぎたファンサをしちゃうアイドル様みたいになっちゃったの?」

 「美心の恋沼に突き落とされたって言ったら、俺のことを好きになってくれる?」

 「えっ? すすすっす……好き? 戒璃君が私を?」

 「ヤバいから。かなりはまってるから。俺は美心に」

 「だっだから……恋沼ってなに? そもそも私たち、今日初めて会って。しゃべったのも数十分くらいとかで……」

 「気づいてないの?」

 「えっ?」

 「美心が放ってるオメガフェロモンが、アルファの俺を惑わしてくるんだよ」

 「オメガフェロモンを放ってる? そんなはずは…… 今まで発情期とかヒートとか、来たことがなかったのに」

 「美心は俺にとっての【運命の番】なんだ。間違いない」

 「運命の……番……」

 「俺は今、美心のことしか考えられない。美心が愛おしく思えてしょうがない。俺のものにしたいし、美心の瞳に俺以外映らないで欲しいし」