α様は毒甘な恋がしたい


 そんな恥ずかしそうに名前呼ばれたら、ニヤついちゃうんだけど。

 もうムリだ。

 降参。

 天使なの?って思っちゃうくらい、可愛いすぎなんだもん、美心が。

 自分の恋心を甘々な言葉に変換しないと、ハートが膨れ上がって破裂してしまいそうだ。



 美心の隣に座る俺。

 迫るように、俺は美心の太ももの真横に手をついた。

 「もう一度、呼んでくれる?」

 美心の黒髪を指ですくい、ワイルド笑顔をわざと美心の真ん前で煌めかせる。


 「戒璃……くん……」


 照れてる、ほんと可愛い。


 「なぁに、美心」

 「べっ別に、お願いされたから、呼んでみただけで……」

 「俺の見まちがい? 美心の顔が真っ赤に見えるけど」

 「違うっ! こっこれはっ……寒いから。うん、絶対にそう!」

 「ついさっきまでは、薄ピンクに染まってるくらいだったのに」

 「……そんなことは」

 「顔が真っ赤になっちゃうの、俺が原因だったりする?」

 「ひゃっ!」