α様は毒甘な恋がしたい


 「あの……ダメ……ですか?」


 ほんとズルいな、その顔。

 不安げに見つめられただけなのに、俺の脳が甘くとろけそうになる。

 
 「子供たちに、楽しいクリスマスの思い出を作ってあげたくて」


 いい子すぎだから。

 まったくもう。


 彼女の瞳に映る自分は、明らかなるテレ顔だ。

 破壊神とは思えないほど、だらしなく表情が緩んでいる。


 消えてしまいたいほど恥ずかしいのに。

 ドキドキと駆ける心臓の飛び跳ねが、なぜか心地よくて。


 「思う存分、この公園で遊べば」


 美心を見つめる限界がきて

 芽生えた恋心がバレないように、俺はそっけなくそっぽを向いた。



 「本当ですか?」

 「公園は、子供が思い切り遊ぶための場所だしね」

 「ありがとうございます」