α様は毒甘な恋がしたい


 「みんなのためと思ってプレゼントしたシャボン玉は、ただの自己満足でした」

 「こんなものいらないって、ごみ箱に投げ捨てられた?」

 「まだ、捨ててもらえた方がよかったのかも……」

 「どういうこと?」

 「子供たちに気をつかわせてしまったんです。見てください。あの子たち、すっごい笑顔でシャボン玉を吹いてますよね?」

 「こんな寒いのに、本当にシャボン玉が好きなんだね。家でコタツに入ってアニメを観ていた方が、よっぽど楽しいと思うけど」

 「私への感謝なんですよ。あの子たちなりの」

 「えっ? 感謝?」

 「毎年私にお願いしに来るんです。クリスマスにシャボン玉が欲しいな、美心サンタさんって。12月25日に、施設のみんなでシャボン玉パーティーをしたいからって。とびきりの笑顔で微笑みながら」

 「それは、純粋にシャボン玉が好きなんじゃ……」