α様は毒甘な恋がしたい


 「サンタさんからのプレゼントを楽しみにしている小さい子達は、好きなおもちゃをもらった友達と比べて悲しくなるんは当然だよね」

 「あまりに可哀そうなので、その次のクリスマスにシャボン玉をプレゼントしたんです。100均で私が買った安いものなんですけど。施設長の手作りクッキーと一緒に、一人ずつの靴下の中に忍ばせて。でも私が入れているところを、子供たちに見られていたみたいで……」

 「壊しちゃったんだ、子供たちの夢」

 「ちゃっ、ちゃんとごまかしてはおきました。本物のサンタさんがくれたのはクッキーで、私はサンタになりたかっただけなんだよって。ごまかしきれたのかは、未だに不明ですけど」

 「何それ」


 あっぶな。

 この子に突っ込むのが楽しくて、つい笑い声を漏らしてしまうところだった。

 表情を引き締めないと。


 「でも……」

 「ん?」