α様は毒甘な恋がしたい


 鬼の形相で、嫌味を吐かずにはいられなかった俺。


 「クリスマスなんてものは、親が子供への愛を他人に見せつけるための、エゴ大会でしょ? ほんとくだらない」


 いーよな、地球人に住む子供たちは。

 俺だって、小1までは親に溺愛されていて。

 おねだりしたプレゼントが、クリスマスの朝に枕元に置いてあって……


 あー、もう!

 8年前のことなんて、思い出したくもない。

 ほんと腹立たしい。

 俺の視界に入るところで楽しそうにシャボン玉を吹く、あの小学生集団も許せない。


 キミたち地球人の幸せなんて、今すぐ俺が消し去って……



 「シャボン玉まみれにさせちゃったことは謝ります。本当にごめんなさい。でも……」

 「俺の前から、今すぐ消えてって言ってるの」

 「そのことなんですが……」


 あからさまに睨みつけているのに、俺から逃げないなんて。

 こういう空気読めない子、ほんと無理。

 大声で怒鳴り散らせば、泣きながらいなくなるよな。

 この公園から。