α様は毒甘な恋がしたい


 「シャボン玉、顔にかかっちゃいましたよね?」


 15歳の俺より、ちょっと下くらいに見えるな。

 10人くらいいる小学校低学年の子守り役か。


 「本当にごめんなさい!」

 
 頭を深く下げすぎ。

 腰いためるよ、間違いなく。


 「シャボン玉は、公園のすみでやるよう言い聞かせますので」


 いやいや、今すぐ全員で帰って。

 俺の視界に、一瞬でも映りこまないで。



 俺の中で変わらず燃えたぎる怒り。

 収まらなくて、俺は目を吊り上げギロリ。

 黒髪ロングの童顔に、冷酷な視線を遠慮なく突き刺す。


 「ねぇ」

 「はっ、はい!」

 「こんな寒い公園でシャボン玉なんか吹いてないで、今すぐ家に帰って、家族と仲良くケーキでも食べなよ」

 「……えっ?」

 「今日はクリスマスなんだから」