α様は毒甘な恋がしたい



 以前話したとおり、俺は小1で親に捨てられた。

 村人たちに棺桶に押し込まれ、破壊神のいけにえに。


 15歳のクリスマス、やっと下された破壊神としての命。

 ――生まれ育った村に行って、親や村人に恐怖地獄を味あわせてやる。

 ――地球を破滅させるのは、そのあとだ。

 邪悪な魔王のように、怒りに支配されたまま地球に降り立ったのだが……


 俺は出会ってしまったんだ。

 骨まで凍りそうなほど寒い、真冬の公園で。

 10人ほどの小学生を連れて遊びに来ていた、七星(ななほし)美心(みこ)に。



 でもその時の俺はまだ、地球を滅ぼすことしか眼中になく。

 怒りを込めた足の裏で、大きな木を蹴りつけ

 ――どうやったら、俺が住んでいた村に行けるんだ!

 イライラを募らせながら、木に八つ当たりをしていたのだが。


 怒りが爆発する直前、いきなり飛んできたんだ。

 一斉に、俺に襲い掛かるかのように。

 小学生たちが各々(おのおの)で吹いた、推定100個以上のキラキラなシャボン玉が。