α様は毒甘な恋がしたい



 目はサングラスで隠れているけれど、絶対に別人だって断言できる。

 髪型も骨格も顔面パーツも全て違う。


 性格だって、戒璃くんはこんなに横暴な俺様じゃない。

 おっとり微笑む優雅な王子様タイプ。

 でも2年半前に出会ってすぐは、私に心を開いてくれずトゲトゲしてたけど……



「ったく。聞きたくなかったつーの。オマエの口からその名前」



 不機嫌顔で長い前髪をかきあげた彼。



「こんな有名人に出合わせてくれてありがとうって、神に手を合わせないと罰が当たるからな」



 自信満々に言い放ち、彼はサングラスを外した。



「どーも」

「あっ、あなたは……」

「こんな大物と会えたことが信じられなくて、震えが止まらないんだろう」

「……っ」