「ぶはっ」
ん、笑われた?
「オマエって何? ビビりのウサギ?」
誰だって見知らぬ人に迫られたら、震えちゃうんだから!
「とって食ったりしねーから、安心しろ」
「ででで、でも今も、顔がすぐ近くに……」
「アハハ。最上級のファンサしてやってんだから、頬を染めるくらいしろよな」
「えっと……ファンサ?」
「まだ気づかないわけ? 俺が誰なのか」
えっと……
私が推しているのは、世界でたった一人。
大人気バンド89盗の八神……
「戒璃……くん……?」
えっ、本人?
もしかして私に会いに来てくれたの?
運命の番として、私を迎えに来てくれたの?
嬉しい!!!!
って、そんなはずないでしょ!
明らかに、戒璃くんとは別人でしょ!



