「えっ……違っ……僕はいのりんに絡んでなんか……」
「可愛い! 孝里くんの顔が真っ赤だ。照れてる~」
「フフフ。寝起きの孝里は、不機嫌なお姫様なのよ~ 素直な時とのギャップが、ほんとたまらなくて。わたしと戒璃だけで堪能するのは、贅沢すぎよね」
「孝里くんの寝起きも、いのり様のほっぺスリスリも見たいです!」
「そうだ! いのり様の聖女チャンネルで、配信してもらえませんか?」
「フフフ、ダ~メ」
「なんでですか、祈さま!」
「もぐり癖のある孝里が、布団から出てこなくなったら困っちゃう。高校にも行かない! 仕事にも行かない! 一生ドラムも叩かない! そんな風に朝から駄々をこねられたら、おだやか王子様の戒璃でも、さすがにキレちゃうんだから」
「ムッ!」
「どうしたの、孝里。可愛いほっぺに、これでもかって程、空気を詰め込んじゃって」
「いのりん! 僕をいじるために、仕事巻き巻きで学園に来たわけじゃないでしょ! そろそろ本題に入って!」
「フフフ、そうね。夜からライブの衣装チェックがあるし、ゆっくりはしていられないわね」



