α様は毒甘な恋がしたい


 ――クラスメイトに嫌われたくない。


 せっかく芽生え始めた友情を、私は壊したくなくて

「……そう……だね」

 小さく頷いてしまいました。

 そしてオメガを否定した自分のことが、大嫌いになってしまいました。


 どうしよう。

 作り笑顔が続かない。

 わかりやすく頬がさがり、瞳が陰ってしまう。


 込み上げてきたふがいなさに、涙腺が刺激されたその時

「キャァァァ!!」

 廊下から、女子たちの悲鳴が聞こえてきた。


「ヤバい! 尊い! 死ぬ!」

(こう)ちゃん、今日も姫カワすぎだし~~!!」

「2年のフロアなのに、祈さままでいらっしゃる!」

「眼福だよ~ 見てるだけで心臓苦しー」


 近づいてくる悲鳴の大合唱。

 状況を確認したくて、騒がしい廊下に視線を送ってみた。