α様は毒甘な恋がしたい


「だって結婚して子供が大きくなった時、言えないもん。あなたの父親は、劣等種のオメガですなんて」

「親がオメガだったら、子供はいじめられるしね」

「子供がオメガとして生まれてくる可能性もあるってことでしょ?」

「自分から生まれてきた子が劣等種だったら、愛せる自信ないよ……私」

「これから生まれてくる子供たちのためにも、オメガはこの国から消えてもらった方がよくね?」

「地球上からいなくなって欲しい」

「美心ちゃんも、そう思うでしょ?」


 ……えっ?

 同意を求められた?



 私を取り囲むクラスメイト達。

 当然うなづくよね?って言いたそうな顔で、私を見つめてくる。

 本当に怖いんだな、同調圧力って。

 自分の中にある『正義』が、揺らぎそうになっちゃう。



 オメガ差別は、悪いことだと思う。

 同じ人間同士、第二の性で優劣をつけるべきではない。


 そう伝えたいのに……