「もしかして私……アルファじゃ……ない?」
「何言ってんの、七星。 アルファじゃなかったら、うちの学園に入れてないだろ?」
「……そうだけど」
「第二の性に対しての薬を飲まなきゃいけないのは、アルファとオメガ。美心ちゃんがオメガなんてありえないよ! 見るからにアルファだよ!」
「そっ、そうだよね」
「だってオメガってさ、生きてる価値なしのダメ人間じゃん!」
……えっ?
「俺たちエリートアルファを捕まえるために、フェロモンぶちまけるってどうよ? きもくね?」
「自分がアルファを誘惑したくせに、アルファに襲われたって被害者ぶるんでしょ? ないよねー、マジで」
……なっ、なんでだろう。
オメガの悪口を聞くだけで、心臓がキリキリと痛んじゃう。
「完全に絶滅してほしいよね、オメガは」
「俺たちアルファの人生を、台無しにされたら困るしな」



