α様は毒甘な恋がしたい


 冗談のあと、自分の席に座ったままで笑い声を漏らしてみたけれど

「私たちに気をつかったの、バレバレだからね」

 涙声を震えさせた女子たちに、抱き着かれてしまいました。


「オマエ、言い子すぎかよ」

「美心ちゃんの頭叩くな、男子」

「撫でてんだよ」

「気やすく触らないでって言ってんの。シッシッ」

「人払いすんな。女子のものじゃねーだろ」

「女同士でしか、わかりあえないものがあるんだから。ねー、美心ちゃん」

「もう、男子対女子の喧嘩はやめてよね、思春期に片足突っ込んだ小学生じゃないんだから。とりあえずさ、私たちクラス全員が美心ちゃんの家族ってことでよくない?」

 ……えっ?


「オー! いいじゃんそれ!」

「ナイス夏川。同じアルファなんだから、もう家族ってことでいいな」