α様は毒甘な恋がしたい


「オマエってさ、人に注目されるのそんなに嫌?」



 制服も髪もビショビショ状態の男女が、丸い噴水池の中に二人きりなんですよ。

 絶対に変な目で、見られてるじゃないですか!


 金髪さんに怒鳴る度胸のない私。

 目の前に立つ彼から視線を外して、小さくコクリ。



「俺様は大好きだけどな、悪目立ち」


 ……確かに好きそう。



「世界中の奴らの視線が俺様だけにぶっ刺さればいいのにって、いつも思ってるし」



 そっそれは、変わった思考をおもちで……



「やみつきになるくらい興奮するあの快感を知らないなんて、オマエに同情する、マジで」



 八重歯を光らせながら、頭ポンポンされちゃった。



「もう一度抱きしめて、慰めてやろうか?」



 うわわわっ!

 疑問形でハテナを飛ばされたのに、すでに抱きしめられているんですけど!




「そっそういうの、結構です!」

「力強っ。この俺様を突き飛ばすなんてな」



 ほー。

 なんとか、彼から距離を取ることができた。

 彼が私に不快感をあらわにしているこのすきに、逃げて……