「でも不思議なんだよね。なんで僕にこの入会用紙を渡してきたんだろう? 僕のことなんて全く知らないって言うしさ。 僕は生徒会にノータッチだし。普通に考えて、渡すなら生徒会長の戒ちゃんにでしょ?」
「……まぁ……そうだね」
「目覚めた瞬間に『生徒会入会用紙を、2年の十守孝里って人に渡さなきゃ! 今すぐ渡しに行かなきゃ!』って、焦ったらしくてさ。でも、十守孝里って誰なんだろうって首をかしげたみたいで」
「それ、本人に直接言われたの?」
「入会用紙を受け取った時にね。病院の先生には『目覚めたばかりだから、病院で安静にしていなさい』って止められたらしいけど。使命感に急かされて、医者を説得して、検査が終わってから学校に来たって。まぁクラスメイトに挨拶して、しばらくしたら授業も受けずに帰っちゃったけどね」
「どうだった?」
「転入生が可愛かったかってこと?」
「……いや」



