「他にも抜け落ちてる過去だらけらしいよ。でも日常生活のこととか勉強とかは忘れてないみたいで。学園生活を送るうえでの支障はなさそうだって、医者に言われたって」
「解消されちゃったのかぁ……俺との番関係……」
「ん?」
「なっ、何でもない」
「ちょっと戒ちゃん、何でもないって顔してなくない? 顔、真っ青すぎだけど」
「……こっ、これは」
「階段から落ちて自分も記憶喪失になるかもって想像したら、怖くなっちゃった? 僕がビビらせ過ぎたよね、戒ちゃんごめんね」
「ううん大丈夫だよ、孝里のせいじゃないから」
「でも……」
「転入生が意識不明で病院に入院しているって聞いていたから、目覚めてよかったって生徒会長として安心しているだけだよ、アハハ……」



