α様は毒甘な恋がしたい


「俺様達が作ってやるからな。オメガが自分らしく笑って暮らせる世界」


 雷斗さんに乱暴に髪を撫でられて。


「ちゃんと見ていてください。劣等種と見下されているオメガを、アルファよりも高貴で崇め称える存在に変えてみせますから」


 風弥さんに陽だまり笑顔を向けられて。


 ――オメガが受け入れられる日が来るなんて、地球が一旦滅んで再生しない限り無理だろうな。


 そう思いながらも、嬉しくて涙が止まらなくなっちゃった。



「美心、あなたのお仕事はなんですか?」

「えっ?」

「もう忘れたのかよ? さっきエレベーターの中で教えたばっかじゃねーか!」



 ……そっ、それは。

 恥ずかしいけど、言葉にしなきゃ。
 
 オメガの未来を変えようとしてくれている二人に、感謝が届くように。



「あっ…甘える……こと…です……」

「誰にですか?」


 うっ。

 意地悪だ、この双子。

 私の顔が真っ赤になる言葉を、あえて言わせようとしてくる。