α様は毒甘な恋がしたい


「カザミだけ活躍しましたは腹立つから、次は俺様の番な」

「何をする気ですか?」

「堅っ苦しくノックは却下。まだ蹴られた腹痛てーし。お行儀よく入るっつー気分になれねーから」

「ちょっちょっと雷斗、どこまで下がるんですか? まさか助走をつけて、ドアを蹴り飛ばす気では……」



 風弥さんの慌て声の後、ドーン交じりの木がバキバキに割れる音が聞こえ。

 ――私の瞳に映っているのは、夢じゃなくて現実なの?

 床にお姉さん座りをしたまま、まばたきをしてしまいました。

 パチパチパチって、高速で。



 入口のドアに、人が通れるくらいの大きな穴が開いている。


 生徒会室には、割れた木が散乱していて

「ヤベっ……マジ快感!」

 八重歯を光らせながら満足げに微笑んでいるのは、床に片膝をつく金髪アイドル様で……