α様は毒甘な恋がしたい



「俺からの特別なファンサ、欲しい?」


 欲しいに決まってる。

 あっ。

 私も戒璃くんのアルファフェロモンに、やられちゃってるのかな?

 意識がボーとしてきて、コクって頷いちゃった。

 自分の願望がバレちゃうくらいオーバーに。



「素直な子って好きだなぁ」

「……///」

「オメガの甘さ、俺に堪能させてね」



 スマートに私の腰を包み込んだ、戒璃くんの腕。

 反対の手は、頭を守るかのように私の後頭部に添えられている。


 彼の熱が、肌だけじゃなく私の心臓にまで伝わってきて。

 肌を突き破りそうなくらい暴れる心臓に、手を当てているうちに……



 ひぃえぇぇ!

 わっわわわっ、私の視界に

 天井が映りこんでいるんですけど?!



 背中全部が、ソファのクッションに包まれているこの違和感。

 最大のハテナは、私の真上に紫がかる綺麗な髪が揺れていること。