α様は毒甘な恋がしたい



 心臓の爆動を鎮めたいのに、戒璃くんはそんな暇すら与えてはくれない。

 ドギマギ震える私に、いきなりのアゴくい。


 ハチミツを溶かしたようにトロトロな彼の瞳に、見つめられてしまい

 ――私は今、大好きな人を独占しているんだ。

 込み上げてくる幸せの大波に、どこまでもどこまでも流されてしまいたくなる。



「ねぇ」

「……?」

「この可愛い唇は、誰にも食べさせてはいない?」


 私の唇に、戒璃くんの親指が滑っていく。


「ここは……誰にも……」

「そう、偉いね。嬉しいよ」



 うっ……、、、心臓……限界……


 頭を撫でられながの、キラキラウインク。

 そんな最高のプレゼントをされたら、心臓が過労死しちゃうのに……