α様は毒甘な恋がしたい


 ひっ!

 勘違いしちゃうから、マジ告白みたいに甘い声を漏らすのはやめて欲しい。

 ペットを溺愛するみたいに、ゼロ距離で頬の熱をこすりつけるのも、お願いやめて。


 幸せ過ぎて……

 ずっと戒璃くんの腕にの中で愛されたいって、願っちゃうんだから……



「かっ、戒璃くん! 本当に離して!」


 私はお腹の底から、焦り声を吐き出した。

 でも、彼の心には響いていないみたい。


「こんな強力なオメガフェロモンを放っておいて、俺が抗えると思うの?」


 まるで理性を飛ばした野獣のよう。

 妖艶な声を私の耳に吹きかけてくる。



 ややややや、やっぱりそうだ。

 私は今、オメガフェロモンをまき散らしているみたい。

 匂いなんてしないし、自分では全くわからないけれど……


 戒璃くんは私のフェロモンにあてられて、おかしくなっていて。

 ラット状態に入っているんだ!