α様は毒甘な恋がしたい



 「オイ、戒璃! 汚ねー手で、薄汚い心で、美心の肩掴んでんじゃねーぞ!」


 床に這いつくばり私たちの方に片手を伸ばす雷斗さんの声は、ドスがききまくり。

 声が乱暴に暴れまくっている。

 でも戒璃くんは全く動じない。


 「やっぱり。この子の名前が虹子というのは、キミたち双子のウソか」


 鋭い視線を、雷斗さんと風弥さんに突き刺している。

 まるで怒りに支配された、残虐な皇帝のように。


 「美心、八神戒璃に騙されてはダメですよ!」


 風弥さん、お腹をかばいながら立ち上がろうとしないで。

 痛いなら無理しないで。


 「この男はな、地球を破か……」

 「雷斗、それ以上は言ってはダメです!」


 雷斗さんの怒鳴りを、風弥さんが慌てて止めたけど……なぜ?