「ほんと戒璃さまは神! この世に幸福を振りまく天使!」
「でもさ、女遊びが激しいのがちょっと……」
……あっ、そこね。
「今月だけで5人はいるよね? 戒璃様と一緒にいるところを週刊誌に撮られた女優さん」
「過去に、モデルやアイドルとの熱愛報道もあったし」
パーフェクトガイの戒璃くんがモテるのは、当たり前なんだけど……
彼の女遊びの激しさを耳にするたび、私の心臓が握りつぶされたように痛みだしちゃうんだ。
ギュギューって、ほんと苦しい。
オメガの私は、死ぬまでに一人しか番を作れない。
でも、アルファは違う。
戒璃くんは何人でも何十人でも、番を作ることができる。
戒璃くんにとって私は、たくさんいる番の1人ってことだよね?
私の顔をちゃんと覚えているのかな?
もしかしたら私の首を噛んだことさえ、綺麗さっぱり忘れているのかもしれないな。
はぁぁぁ、しんど……



