α様は毒甘な恋がしたい



 お尻の骨に突き刺さるような激痛が、ズズズと走る。

 涙が出そうなくらい痛いのは事実。

 でも今は、体の痛みなんて気にしている場合じゃない。


 「もっもう、つがい解消の儀式は終わったんですか?」


 私と戒璃くんの繋がりが消え去ってしまったのか、確認しないと気が済まなくて。


 「残念ですが……」


 ……あっ。

 そっ、そうですか。

 アルファとオメガの番関係を切るって、こんなにあっけないものだったんだ。

 シャボン玉がきらめく公園で戒璃くんと出会った、あの日のこと。

 二度と思い出せないってことだよね?


 私を見つめながら囁いてくれた、ハートがとろけそうになるくらい甘い言葉たち。

 その中のどれか一つでも、『思い出宝箱』の中に忍ばせておきたかったのに……


 ……って。

 え?