α様は毒甘な恋がしたい


 「やばっ。オメガフェロモンなしで、高級チョコ以上の甘さかよ」

 「美心がいれば、デザートなんて食べる気にもなりません」

 「他んとこも味わっていい?」

 「真っ赤に熟れたいちごは、帰ってからのお楽しみにしておきましょうか」

 「今夜プロカメラマンを屋敷に呼んで、顔面真っ赤に染まった美心を、カメラに収めてもらわんとだからな」


 それって、私の唇も狙われているってこと?!

 
 風弥さんに言われた。

 暴走する猛獣と対面したら、危機回避が大事だって。

 今がまさに非常時だよね?

 それなら……


 「こっこれ以上変なことをしないでください! 二人のことを大嫌いになりますからね!」


 体中の勇気を強めの言葉に変え、二人にぶつけてみた。

 私は目をつぶり、こぶしをギュー。

 双子にタックルするような感じで走りだし、壁ドン状態から抜け出してはみたものの……