α様は毒甘な恋がしたい



 ひぃえぇぇ!

 おでこにチュってされちゃった!

 
 唇が離れたのを確認して、おでこを指でこすってみたけれど。

 生々しい熱と唇の柔らかさが、消えてくれないよ。



 「フフフ。美心の甘さ、クセになりそうです」

 「てめー、なに抜け駆けしてんだよ!」

 「私の恋毒が、美心の血液に溶け込むおまじないをしただけですが。何か?」

 「カザミが暴走したんなら、もう黙ってらんねー。俺にも甘さを確かめさせろ!」

 
 私の了承なんて、雷斗さんは待つ気すらありませんよね?
 
 目の前に立って、私の耳に髪をかけて、どうするつもりですか?


 ひゃっ、ダメ!

 耳に甘い吐息を吹きかけないで!

 ねっとりとした舌で、耳の後ろを舐めないで!