いっ……いやいや、大丈夫なはず。
だって私のハートは、戒璃くんにしかトキメかないようにできあがっているんだ。
そのことはこの2年半で実証済み。
大好きな人以外に何をされても、ドキドキするはずが……
「まぁいいでしょう。学園1階のエントランスに行くために、エレベーター乗りましょうか」
「遅刻したくないもんな」
ふー、よかったです。
雷斗さんも風弥さんも、私から離れて歩き出してくれて。
エレベーターに乗ること、大賛成です。
地下駐車場から1階のエントランスまで、エレベーターなら数十秒で到着するだろうし。
エントランスに着けば、私たちは他人のフリ。
生徒たちの目がある以上、雷斗さんと風弥さんが私にちょっかいをかけることなんてありえない。
だってファン想いのアイドル様なはずだもん。



