「逃げんな、バーカ!」
うわっ!
横に立つ雷斗さんの腕が、私の首に巻き付いてきたよ!
「車から降りたら、仕事内容を手とり足とり教えてあげると言ったでしょ?」
今度は魔女みたいに妖艶に微笑む風弥さんが、対面状態で私の髪を指でつまみだしたし。
「体が覚えるまで、丁寧に仕事を教えて差し上げますね。何度も何度も。しつこいくらいに」
けけけっ結構です。
サラッと教えてください。
1回で覚えられるよう、善処しますから。
「俺様に胸キュンしっぱなしで、心臓とめんなよ!」
仕事を教わるだけで、心停止しちゃうかもってこと?
キュン死の危機に直面しているのでは?



