α様は毒甘な恋がしたい


 「あっ、俺様たち見て笑ったな」


 『違います』の意思表示で、手と長い髪をぶんぶんぶん。

 雷斗さんに向け、控えめに振ってみたけれど……

 罪悪感がグワーっと押し寄せてきた。


 ゴマかしてごめんなさい。

 笑ってしまったのは事実です。


 「私にウソが通用するとでも?」



 ひぃぇぇ~~!

 私の真ん前を陣取る風弥さんが、不気味な笑みとともに眼鏡を光らせてる。


 ……っう。
 
 背中ゾゾゾで声が出なくなっちゃった。

 気まずい時には逃げるが勝ち。

 急いでいるフリをして……


 「あっあの、私先に行きますね。職員室に寄るように言われていて……」


 あそこの階段をのぼれば、きっと1階に……